レースゲームは数多くはありますが、日本の公道を舞台にして、クルマ好きが満足できるリアルな挙動のものはほとんどありません。巨大なマップを自由にドライブしたい。アセットコルサ「金沢MOD」はそんな夢を実現しました。今回は、その導入方法を解説していきます。
必要なもの
まずは、必要なものを揃えましょう。
- ゲーミングパソコン
- モニター
- ハンドルコントローラー
- ヘッドフォン
- Assetto Corsa
- 金沢MOD
ひとつずつ解説していきますね。
ゲーミングパソコン
まずはパソコンが必要です。アセットコルサにはPS4版もありますが、全く別物といっていいので、必ずPC版を買いましょう。アセットコルサは2014年発売のソフトなので、デフォルトの状態であればそこまでハイスペックなPCは必要ありませんが、追加コンテンツを入れたり高画質で楽しみたいという方は、ある程度のスペックが必要になります。ある程度というのは、設定によって変わってくるので一概には言えないのですが、次のスペックを参考にしてみてください。
最低限で遊びたい
- OS:Windows 7以上
- CPU:第7世代Intel Core i5以上
- GPU:GeForce GTX 1060 6GB以上
- メモリ:8GB以上
このスペックであれば10万円台前半で購入できます。中古なら5万円前後で手に入れることもできそうです。ただし、画質を落とす必要があり、首都高や金沢MOD、台数の多いAIとのレースやオンラインでは重くなってしまう可能性があります。
快適に遊びたい
- OS:Windows 7以上
- CPU:第7世代Intel Core i7以上
- GPU:GeForce GTX 3060以上
- メモリ:16GB以上
4K画質でプレイしたり、首都高などの巨大なコースでオンラインプレイをする時などはハイスペックなPCが必要になります。20万円前後を目安に探すといいでしょう。また、3画面やVRでプレイしたい場合は、RTX3070相当以上のハイスペックなグラフィックカードが必要です。
モニター
モニターはアスペクト比16:9で27インチ以上がおすすめです。小さいモニターだと迫力に欠けるほか、コースが見えづらくなってしまいます。横長のウルトラワイドモニターもおすすめですが、解像度が高くなるとPCのスペックが必要になってくるので注意が必要です。
ハンドルコントローラー
そして大事なのがハンドルコントローラー(以下、ハンコン)選びです。ハンコンの良し悪しでドライブフィーリングが大きく変わってきます。評価がいいのはSIMUCUBEやFANATECというメーカーのものですが、一式揃えようと思うと十万円以上してしまいます。最初からそこまでの費用をかけられないと思うので、安価でおすすめのものを紹介しますね。
Thrustmaster T300RS(コスパ最強の超おすすめ機種)
50,000円前後と少々値が張りますが、最初の一台として本格派でも満足できるスペックです。これまでいろいろな機種を使いましたが、もう全然違います。ただし、ペダルが軽いのだけが残念な印象。実車の感覚でブレーキを踏むとタイヤロックしてしまいます。とはいえ、慣れればペダルの踏み具合を微妙に調整できるのでメリットでもあります。どうしても気に入らなければペダルだけ別の機種にするという選択肢もありでしょう。
Logicool G29、G923(バランスよく楽しみたい人に)
入門用としては最も人気があり、バランスの取れたハンコンです。ボタンも多く、カスタマイズがしやすいです。Playstation4、Playstation5にもそのまま使えるのもポイント。ブレーキペダルは賛否が分かれるのですが、半分踏み込んだあたりから急に固くなります。フルブレーキングとの使い分けがしやすい一方で、細かい調整が難しい印象です。また、モーターのパワーが弱く、セルフステアが遅いので、実車ドリフト経験者は違和感があるかもしれません。
Logicool G27(コスパ重視)
すでに廃盤となっていますが、メルカリやヤフオクで20,000円以下で手に入ります。このモデルの特徴は、Hパターンのシフターがついていること。シフターの入り方はおもちゃっぽい感じですが、それでもシフターがあるだけで実車感が増します。ハンドルのフィーリングもよく、ブレーキペダルもちょうどいい硬さです。ハンドルのボタン配置だけが良くないですが、T300RSを買うほどではないけど本格的に楽しみたい方にはおすすめの機種です。
Logicool Driving Force GT(とにかく安く)
こちらはメルカリで5,000円前後。かなり古い機種ですが、とにかく安く始めたい方にはおすすめの機種です。クラッチペダルがないのは残念ですが、必要十分な機能が揃っています。
ヘッドフォン
スピーカーでもいいのですが、個人的にはヘッドフォン使用をおすすめします。自分の車の状態やライバルの車の位置を掴みやすいだけでなく、臨場感がアップします。
アセットコルサ
そして一番大事なソフト本体です。Steamで購入することができます。本体価格は約2,000円で、追加コンテンツを含んだUltimate Editionは約8,000円です。ポルシェ911 GT3やニュルブルクリンク北コースなどの人気車種・人気コースは追加コンテンツになるのでUltimate Editionを買ってしまったほうがお得でおすすめです。
また、Steamは年に数回の大型セールを実施しており、このタイミングで買うと最大90%オフになります。セールを利用すればUltimate Editionでも1,000円ほどで購入できます。
MODと最新版のCustom Shaders Patch
デフォルトのアセットコルサには金沢MODはないので、データが必要です。次のボタンをクリックして、専用ページからダウンロードをしてください。また、Content ManagerとCustom Shaders Patchの最新版のインストールが必要です。Content Managerのインストール後、画面上部の「SETTINGS」→「CUSTOM SHADERS PATCH」→画面左の「ABOUT & UPDATES」からCustom Shaders Patchの最新版をインストールできます。
インストール
必要なものが揃ったら、あとはインストールするだけです。やり方は簡単。先ほどダウンロードした「金沢MOD」のファイルを解凍して、アセットコルサのインストールフォルダ(通常は「SteamLibrary」→「steamapps」→「common」→「assettocorsa」)内の「content」→「tracks」にコピーしてください。これで準備が完了です。
これで金沢MODを思う存分楽しめます。
うまく導入できない場合
Assetto Corsaに関する情報はネット上に多数ありますので、ほとんどの場合は丁寧な解説記事を読むことで解決します。それでも、どうしてもうまく導入できない場合は、ROUTE RIGHT MEDIAの公式Discordで質問してみましょう。Discordは、ゲーム界隈で最も利用されているコミュニティツールです。コミュニティ内には、誰でも気軽に投稿できる掲示板のようなものがあります。下のボタンを押してDiscordのアカウントを取得後、ROUTE EIGHT MEDIAの「質問」コーナーでご質問ください。